生まれ育った田舎町では「お嫁さんの来てがない⤵どこかにいないかね？」「うちの娘、誰か貰ってくれないかね？」と、一見冗談のようにも聞こえますが至って真面目に訴えかける姿をよく見かけました。

年老いていく親からすると「この先、一人になった時が可哀想」と、愛する我が子を思う切なる願いからなのでしょう。

ですが、親御さんの思いに反し子どもはと言うと「結婚？ないない、考えたこともない」と、投げやりな態度にもとれる反応のようです。

 

確かに「投げやりになりたくなる気持ち」何となく分かる気がします。

 

都会の夜を「眠らない町」とよく表現されていますが、田舎町の夜を表現したとすると「冬眠の町」と言えるでしょう。

 

出会いを求め町に繰り出したとしても、PM6時以降はシャッター街…。

行動力のある方は、市街地まで週末遠征を試みるなど出会うための努力をされているようですが、なかなか都会のような「相席屋」的なお店も少なく、出会いたい思いが速攻で打ち消されてしまうケースがほとんどのようです。

 

社交的な方であれば、職場での出会いから結婚へのケースもありますが、ほぼ同性だらけの職場が多いため、早い者勝ちの激戦区とも言える環境で、非社交的な方であれば尚のことです。

 

日々仕事に追われ婚活時間もない忙しい方に至っては、出会いたい気持ちすら失ってしまうのです。

 

地方にとどまり頑張っている若者たちが、会社と自宅の往復だけの生活となり気づいた時には適齢期、新たなる出会いなど望めるはずもありません。

 

「街コン」なども極わずかで、行動力と時間に余裕のある方ですら出会いに苦戦してしまう環境が地方の婚活の実態です。

 

そんな地方在住者の婚活環境を少しでも変えてあげたい。

都会であれ田舎であれ平等な出会いの場を提供することで「結婚したい」の切実な思いに少しでもお役に立てればと開業を決めました。

 

田舎の抱える過疎化や少子化問題などの大それた事ではなく、一人そしてまた一人と幸せな結婚へのお手伝いをさせていただくことで、のちに地域貢献へ繋がれば幸いです。